MEDIA DOGS

新着記事

金価格、1グラム2.3万円を突破 国内小売価格が最高値を更新

金価格、1グラム2.3万円を突破 国内小売価格が最高値を更新

2025年10月17日、国内の金小売価格が史上初めて1グラムあたり2万3000円を突破した。大手地金商の発表によると、連日過去最高値を更新しており、市場の注目が集まっている。

この価格高騰は、主に二つの要因が影響している。

一つ目の要因は、歴史的な円安である。金の国際価格はドル建てで取引されるため、ドル建て価格が不変でも、円安が進行すれば円換算の価格は上昇する。現在の円安水準が、国内の金価格を押し上げる主な要因となっている。

もう一つは、世界的な地政学リスクの高まりと金融市場の不確実性である。金は「有事の金」とも呼ばれ、経済危機や紛争発生時に、実物資産として資金の逃避先となる傾向がある。ある市場アナリストは「世界情勢の不透明感が、価値の保存手段としての金の魅力を再認識させている」と指摘しており、安全資産を求める資金が金市場に流入している。

このニュースは、SNS上でも話題となっている。「金の値段、2万3000円!?昔おばあちゃんにもらったネックレス、今売ったらいくらになるんだろう…。ちょっと査定に出してみようかな。」このような個人の声がある一方で、「高すぎて手が出せない」「価格変動が激しい」といった意見も見られる。金融機関の関係者によれば、「資産防衛の一環として、富裕層だけでなく一般層にも金をポートフォリオに加える動きが広がっている」とのことで、金への関心が高まっていることがうかがえる。

金価格の上昇は、様々な影響を及ぼしている。過去に金を購入していた人々にとっては、資産価値の増加につながっている。買取専門店では、貴金属を売却する人が増えているとの報告もある。一方で、高値での購入リスクや、金を狙った盗難、投資詐欺の増加も懸念されている。市場の動向を冷静に分析する必要がある。

金価格1グラム2万3000円という数字は、円の価値、世界情勢、そして市場参加者の心理を反映している。この価格高騰を一過性の現象として捉えるだけでなく、その背景にある経済構造の変化を理解することが重要である。今後の価格動向について、引き続き注視が必要だ。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top