MEDIA DOGS

松井裕樹、ポストシーズン初勝利 山本由伸も白星で日本人投手2人の同日勝利はPS史上初

松井裕樹、ポストシーズン初勝利 山本由伸も白星で日本人投手2人の同日勝利はPS史上初

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

パドレスの松井裕樹(30)がきのう7日(日本時間)、ブルワーズとの地区シリーズ第3戦で同点の5回2死満塁から登板し、1回無失点でポストシーズン初勝利を挙げた。チームは4-3で勝ち、1勝2敗とした。同じ日にドジャースの山本由伸も白星を挙げ、ポストシーズンで日本出身の投手2人が同じ日に勝つのはMLB史上初となった。

↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓

同点の5回2死満塁、4番を遊ゴロに

舞台は現地6日夜、パドレスの本拠地ペトコパーク。敵地ミルウォーキーで2連敗し、負ければ敗退が決まる一戦には4万7708人が詰めかけた。

パドレスは3回、フェルナンド・タティスJr.の遊ゴロの間とマニー・マチャドの適時打で2点を先取する。だが4回にウィリアム・コントレラスのソロで1点を返されると、5回には先発ニック・ピベッタが1死二、三塁のピンチを招いて降板した。2番手ジェイソン・アダムが犠飛で同点とされ、さらに四球と内野安打で2死満塁。ここでクレイグ・スタメン監督は3番手に松井を送った。

打席には4番ブライス・チュラング。松井は1ボール2ストライクからの4球目、外角低めのスライダーで遊ゴロに打ち取った。打球の行方を見届けると、拳を握って雄たけびを上げた。

流れはその裏に変わる。9番ジェイク・クロネンワースが右翼へソロを放ち、パドレスが3-2と勝ち越した。

回をまたいだ6回は、先頭のクリスチャン・イエリチに四球を与え、続くギャレット・ミッチェルにも2球続けてボール。ここから立て直し、カウント2-2からのスライダーで見逃し三振に仕留めた。クーパー・プラットに左前打を許したあと、サル・フリリックを一ゴロに打ち取ったところで交代。2死二、三塁のピンチは4番手ブラッドグリー・ロドリゲスが右飛で切り抜けた。

松井の投球内容は1回23球、1安打無失点、1四球1奪三振だった。パドレスは6回に相手の悪送球で1点を加え、7回に1点を返されたものの、8回からは第2戦で先発したばかりのマイケル・キングが中1日で2イニングを投げ切った。4-3。崖っぷちのチームが、本拠地でシリーズ初白星をつかんだ。

日本人投手で11人目、左腕では初

ポストシーズンで勝利投手になった日本人投手は、松井で11人目になる。スポーツ報知と日刊スポーツによると、これまでの10人は松坂大輔、黒田博樹、斎藤隆、上原浩治、田沢純一、前田健太、田中将大、ダルビッシュ有、山本由伸、大谷翔平で、全員が右投げだった。左腕の白星は松井が初めてとなる。

メジャー3年目の松井にとって、ポストシーズンでの登板はこれが通算5試合目。今季のポストシーズンはカブスとのワイルドカードシリーズから4試合に投げ、4回1/3を自責点0に抑えている。

この日のブルペンは苦しい事情を抱えていた。守護神メイソン・ミラーが夫人の出産に立ち会うため父親リスト入りでチームを離れ、今季76試合に登板した左腕エイドリアン・モレホンも左肩の張りで登板できなかった。勝ちパターンの2人を欠く中で、松井はシリーズ3試合すべてに登板している。

「初対戦のつもりで投げました」

試合後、松井は日テレNEWSの取材に「毎日すごい試合ですね。本当に。ストレスのかかる試合でした」と話した。

満塁の場面については、気持ちの面で特別なことはなかったという。そのうえで、同じ打者と続けて対戦していることに触れ、こう明かしている。

「3日連続なので、同じバッターなので、なんかそろそろ打たれるんじゃないかという思いで、ちょっとなんかこう、際どいところだったり、ボールゾーンばかりいくのは嫌だなと思ったので、1日空いたので、初対戦のつもりで投げました」

ミラー不在のブルペンの雰囲気を問われると、「雰囲気とかを感じる余裕はなくて、何回に呼ばれてもいいように準備しています」と答えた。

スタメン監督の起用は狙いどおりだった。指揮官は日刊スポーツなどの取材に、ピベッタを降ろさざるを得なくなった場面では「ユウキ、ジェイソン、ブラッドグリーを重要なピンチの場面で使いたいと思っていた」と説明し、「彼らは1年間ずっとそういうことをやってきた」と信頼を口にした。

同じ日に山本も白星、データ会社「MLB史上初」

松井が投げる数時間前、アトランタでは山本がブレーブスとの地区シリーズ第3戦に先発していた。7回98球を投げて4安打1失点、10奪三振。ドジャースは3-1で勝って2勝1敗とし、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。山本にとって今季のポストシーズン初白星で、通算では8勝目になる。

2人の勝利を受けて、米データ会社オプタ・スタッツは公式Xで、ポストシーズンで日本投手2人が同じ日に勝利投手になるのはMLB史上初だと伝えた。時事通信も、オプタのデータとして日本生まれの2投手の同日白星は史上初と報じている。

山本の投球そのものにも記録がついた。スポーツ報知によると、オプタは1988年以降、敵地のポストシーズン先発で「7回以上」「10奪三振以上」「与四球1以下」「100球未満」をすべて満たした初めての投手だとしている。第3戦の詳しい投球内容と、前日会見で明かした大谷翔平からの助言は、下の関連記事にまとめた。

関連記事:山本由伸、地区シリーズ第3戦で7回1失点10奪三振の好投でドジャース王手

第4戦はきょう8日、パドレスは連勝が必要

2人のチームは、きょう8日にそろって第4戦を迎える。ドジャースは日本時間午前7時から敵地アトランタでブレーブスと戦い、タイラー・グラスノーが先発する予定だ。勝てばリーグ優勝決定シリーズへの進出が決まる。

パドレスは日本時間午前11時から、再び本拠地ペトコパークでブルワーズを迎える。1勝2敗のため、ここで敗れればシーズンが終わる。勝てば日本時間10日、敵地ミルウォーキーでの第5戦にもつれ込む。

シリーズ3試合すべてに投げた松井が、第4戦でもブルペンで出番を待つ。

パドレスのユニフォームをかたどった松井のグッズも出ている。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ライフハック/実用

More

グルメ

More

エンタメ

More

社会/ニュース

窓辺の古い書斎机に置かれた閉じた本と万年筆

ジェフリー・アーチャーさん死去、86歳 死因は明らかにされず、『ケインとアベル』...

『ケインとアベル』で知られる英国の作家ジェフリー・アーチャーさんが英国時間10月5日、自宅で死去した。86歳。出版社ハーパーコリンズが発表し、死因は明らかにされていない。議員から作家へ転じた波乱の生涯と、日本での翻訳出版をまとめた。
More

旅行/スポット

More

ファッション/ビューティー

ファンケル「マイルドクレンジングオイル ブラック&スムース」は実際どう?真っ黒なオイルの使い心地や洗い上がり、口コミをレビュー

ファンケル「マイルドクレンジングオイル ブラック&スムース」は実際どう?真っ黒な...

ファンケルの毛穴ケア向けクレンジング「マイルドクレンジング オイル<ブラック&スムース>」をレビュー。炭と吸着泥配合の真っ黒なオイルの色やテクスチャー、流したあとの肌の感じ、120mL・約60回分の量とコスパまで写真付きで紹介。
More
Return Top