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山口一郎(サカナクション)、Xで新たな持病を公表 うつ病・群発頭痛など本人が明かしてきた病気の経緯

山口一郎(サカナクション)、Xで新たな持病を公表 うつ病・群発頭痛など本人が明かしてきた病気の経緯

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

サカナクションの山口一郎(46)が10月5日昼、自身のXで「こんにちは。痔になりました」と投稿した。本人が書いたのはこの一文だけで、スポーツ紙などはうつ病、群発頭痛に続く「新たな持病」として報じた。前夜に日本武道館で年内最後のライブを終えたばかりで、9月1日には持病の群発頭痛が始まったことも報告している。2022年の休養、2024年のうつ病公表を経て、山口は自分の体の状態を本人の言葉で発信し続けてきた。

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武道館公演の翌日昼に「痔になりました」

投稿は10月5日の12時55分(日本時間)だった。文面は「こんにちは。痔になりました」の一文だけで、症状の程度や治療、今後の活動への影響には触れていない。所属事務所からの発表はなく、10月6日時点の報道もこの投稿の内容にとどまっている。

短い報告に、返信欄はすぐに埋まった。「ご自愛ください…」「唐突な報告にびっくり」と体を気遣う書き込みのほか、「仲間です!痔主ですね!」と同じ悩みを打ち明けるファンもいた。日刊スポーツやスポーツ報知、東京スポーツなども、5日のうちに相次いでこの投稿を取り上げた。

投稿の前夜、サカナクションは東京・日本武道館で年内最後の公演を終えていた。山口は10月4日23時半ごろのポストで「年内最後のライブ、終了」と書き、武道館6日間、大阪城ホール2日間、GLION ARENA KOBE 2日間を「無事に走り切りました」と報告。そのうえで「体調に波はありますが、何とかやっています」と添え、毎回「人生最後のライブのつもりで歌ってます」とも記した。

活動が止まった様子はない。山口は5日21時ごろにも投稿し、同日21時30分からYouTubeで生配信を行うと告知した。毎週火曜25時からはニッポン放送「サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン」の生放送が続く。4月にパーソナリティーに就いた番組で、9月下旬には神戸公演の直後に現地から放送した回もあった。

2022年の休養、2024年の「うつ病」告白

休養とうつ病をめぐる経緯は、2022年夏にさかのぼる。所属事務所は7月1日、山口が体調不良のため一定期間休養すると発表した。説明によると5月から極度の倦怠感や疲労が続き、6月下旬に医師から休養が必要と診断された。7月の公演は延期となり、10月から予定していた全国ツアーも体調が回復しないとして中止となった。

休養中の8月7日には、約1か月ぶりにTwitter(現X)を更新した。「行ったり来たりですが、少しずつ調子が良い日が続くようになりました」と書き、最後に「猫触りたい」と添えている。

11月16日、山口はこの日を「いい一郎の日」と呼んでインスタライブを行い、SNSでの活動を再開すると宣言して、休養に至る経緯を自ら明かした。前年の終わりごろから決断力がなくなり、疲れが取れず、帯状疱疹も出ていたという。病院では「燃え尽き症候群」と言われ、7月に入ると「まったくベッドから動けなくて」と語った。食事を頼んでも玄関まで取りに行けない日があったほどだ。

病名を自ら口にしたのは、それから1年余り後だった。2024年1月14日、単独ツアー「懐かしい月は新しい月 “蜃気楼”」の最終公演が東京ガーデンシアターで開かれ、山口はステージから「僕が患った病気はうつ病です。この2年間、すごく苦しくてあがいていました」と観客に伝えた。うつ病と診断されたのは2022年6月で、コロナ禍で仕事を失った音楽業界の仲間を支えようと動き続けた末のことだったとされる。

同じ公演のアンコールにはバンドの5人がそろって登場し、「新宝島」を演奏した。4月20日の幕張メッセから約2年ぶりの全国アリーナツアー「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」が始まり、サカナクションは活動を再開する。5月5日放送のNHKスペシャル「山口一郎 “うつ”と生きる~サカナクション復活への日々~」には、山口が「人前に出ることが職分である一人のミュージシャンとして、この病気のことを世の中に伝えていければ」とコメントを寄せた。

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病気を抱えての制作は続いた。2025年の大みそか、サカナクションは12年ぶりに紅白歌合戦へ出場し、発症後に初めて作った楽曲「怪獣」を披露している。前日の12月30日深夜に放送されたNHKの密着番組では、山口がいまも2週間に1度の割合で精神科に通っていることが紹介され、本人は「病気と肩を組みながら作っていった曲」だと語った。

小学生のころから続く群発頭痛

うつ病より前から、山口が繰り返し語ってきた病気がある。群発頭痛だ。

2020年10月26日、山口はInstagramで「群発性頭痛を発症してから、もう何年も経ちますが、二週間くらい前からまた群発期に入ってしまい、毎日激しい痛みに怯えています」と明かした。仕事や制作は薬を飲みながら続けるとしつつ、「しばらくはちょっとアクセルを弱めます」と書いている。

2024年11月21日のInstagramでは、初めて頭痛に襲われたのは小学生のころ、鬼ごっこをしていた時だったと振り返った。原因が群発性頭痛だと知ったのは上京してからで、2、3年ごとに群発期が来るという。このときは自分に効いていた薬が「出荷停止中らしい」として、「あまりにも残酷だ」と心境をつづった。

そして2026年9月1日20時すぎ、XとInstagramに「持病の群発頭痛が始まりました」と投稿する。自身の場合は2〜3年周期で発症し、群発期に入ると2か月ほど続くと説明。「鬱病の揺り戻しの波も続く中、ツアーも始まり、制作にも追われる日々なので、なかなか大変な時期ではありますが、無理をしすぎないようにしながら、何とかうまく乗りこなしていこうと思っています」と書き、配信の頻度が少し減るかもしれないとも伝えた。

その日の深夜、オールナイトニッポンの冒頭でも自ら話題にした。「痛み止めが効かない頭痛として有名なんですよ」と切り出し、痛むのは片側の目の奥で、発作が来ると「よだれも垂らしっぱなしだし、耐えるしかない」と説明。長いと2〜3時間続くという。いまは頭痛専門のクリニックで薬を処方してもらっており、「梅雨が来たな、みたいな気分なんで。何とかなります」と話した。

群発頭痛のほかにも、本人がテレビで明かした病気がある。2015年11月1日放送のTBS系「情熱大陸」で、山口は2010年春、アルバム「kikUUiki」のツアーが始まる直前に突発性難聴と診断されたと語った。医師からは入院が必要と言われたが、ツアーを続けた。その結果、「今はもう、右耳が聞こえないですね、ほとんど」と明かしている。

時期本人・事務所が明かした内容場面
2015年11月1日2010年春に突発性難聴と診断され、右耳がほとんど聞こえなくなったと明かすTBS系「情熱大陸」
2020年10月26日群発性頭痛の群発期に入ったと報告本人のInstagram
2022年7月1日体調不良で一定期間の休養を発表(6月下旬に医師が休養が必要と診断)所属事務所の発表
2022年11月16日燃え尽き症候群と言われたこと、帯状疱疹が出ていたことなど休養の経緯を説明本人のインスタライブ(「いい一郎の日」)
2024年1月14日うつ病を患っていたと告白(診断は2022年6月)単独ツアー最終公演のステージ
2024年11月21日群発性頭痛の発作が再び起きたと報告、小学生のころからの症状と説明本人のInstagram
2026年9月1日持病の群発頭痛が始まったと報告本人のX・Instagram、同日深夜のラジオ
2026年10月5日「痔になりました」と投稿本人のX

ツアーは2027年2月に再開、全国のアリーナへ

現在のツアー「SAKANAQUARIUM 2026-2027 “透明”」は、山口の誕生日だった9月8日に日本武道館で開幕した。群発期が始まってからちょうど1週間後のことで、山口は開幕当日の夜、「誕生日にツアーが始まりました。こんな幸せな事は他にありません」とXに書いている。

2026年分は東京・大阪・神戸の3都市10公演で、10月4日の武道館で年内の日程を終えた。デビュー20周年の2027年は、2月20日の千葉・ららアリーナ 東京ベイから5月9日の広島まで9会場21公演が組まれ、全31公演で全国のアリーナを回る。山口が4日の投稿で「ツアーはまだ折り返してもいません」と書いたのは、この日程を指している。

うつ病の揺り戻しと群発期、そして新たに加わった痔。ライブのない約4か月半の間も、毎週のラジオ生放送とYouTube配信は続く。山口はこれまでも、体調の悪い時期を隠さずに発信してきた。10月5日の一文の報告も、その延長にある。

[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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