
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
7月18日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、興行面で記録的なスタートを切った。しかしその裏で、作品の内容をめぐる評価は観客の間で二分している。社会現象となった前作から約5年、待望の新作はファンにどう受け止められたのか。公開から1週間の動向を、ネタバレを避けつつ多角的に報じる。
驚異的な興行成績でロケットスタート!
本作の滑り出しは、驚異的というほかない。公開から祝日を含むわずか4日間で、興行収入は73.1億円、観客動員数は516万人を記録した。これは、国内の映画興行史を塗り替えた『無限列車編』の初動成績(公開3日間で46.2億円)を上回る数字だ。この事実は、シリーズのクライマックスに向けられたファンの高い期待値を如実に示している。
前作の成功が幅広いファン層を確立し、最終決戦の映像化への渇望が今回の記録的な数字に繋がったと分析できる。配給側も全国452館という過去最大級のスクリーン数で応え、興行を力強く後押しした形だ。
評価の二極化:映像への絶賛と構成への賛否
興行面での成功とは対照的に、作品への評価は一枚岩ではない。特に、圧倒的な映像技術と物語の構成をめぐり、観客の意見は好対照をなしている。
ufotableの技術力が光るアニメーション
映像技術、とりわけ制作会社ufotableによるアニメーションの品質は、専門家、観客を問わず高く評価されている。本作の舞台となる「無限城」の異次元的な空間表現は、CG技術を駆使することで、原作のイメージを遥かに超えるスケール感で再現された。レビューサイトでは「アニメの枠を超えた芸術」「無限城が呼吸しているかのよう」といった称賛が並ぶ(noteレビュー)。剣技の描写もさらに洗練されており、劇場の大画面でこそ真価を発揮する映像体験であることは間違いないだろう。
【『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』三部作 制作決定】
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』を三部作として制作することが決定しました。
本解禁に際し、特報とティザービジュアルを公開。
繋いだ想い<永遠>を胸に────
無限城決戦へ
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