MEDIA DOGS

新着記事

森田望智とは何者か? 『全裸監督』から2027年朝ドラ主演への軌跡

森田望智とは何者か? 『全裸監督』から2027年朝ドラ主演への軌跡

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

女優の森田望智が、2027年度前期のNHK連続テレビ小説『巡るスワン』で主演を務めることが発表された。2019年にNetflix『全裸監督』のヒロイン役で鮮烈な印象を残して以降、作品ごとに全く異なる顔を見せる「カメレオン俳優」として評価を確立。下積み時代を経て掴んだ大役に、大きな期待が寄せられている。

↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓

2025年11月21日、NHKは2027年度前期の連続テレビ小説(朝ドラ)が『巡るスワン』に決定し、主演を女優の森田望智(29)が務めることを発表した。脚本は『ブラッシュアップライフ』などで知られるバカリズムが担当する。この抜擢は、彼女がこれまで歩んできたキャリアの集大成であり、新たな飛躍への序章と言えるだろう。Netflix配信ドラマ『全裸監督』での体当たりの演技で世界に衝撃を与えてから約8年。彼女は一体どのような俳優なのか。その経歴と人物像に迫る。

鮮烈なブレイクと評価の確立 -『全裸監督』の衝撃-

森田望智の名が広く知られるようになったのは、大学を卒業した2019年に配信されたNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督』である。昭和のAV業界を駆け抜けた村西とおるの半生を描いたこの作品で、彼女はヒロイン・黒木香役を演じた。

教養ある女子大生が自らの意志で性の開拓者へと変貌を遂げるという難役。森田はオーディションでこの役を勝ち取り、ヌードも厭わない体当たりの演技で、黒木香という実在の人物が持つ独特の雰囲気と力強さを見事に体現した。その演技は国内外で高く評価され、同年に新設された第24回釜山国際映画祭アジアコンテンツアワードで、記念すべき第1回の最優秀新人賞を受賞する快挙を成し遂げた。

嬉しさと同時にびっくりしています。この作品は挑戦と覚悟を込めて向き合ってきました。みんなで愛情を込めた作品を釜山という地まで届けられたことを感謝しています。

この受賞コメントからも、作品に懸けた彼女の並々ならぬ決意がうかがえる。この役をきっかけに、森田望智は単なる新人女優ではなく、覚悟を持った表現者として業界内外にその名を知らしめたのである。

「カメレオン俳優」としての歩み -役ごとに印象を変える演技力-

『全裸監督』の強烈なイメージが定着するかに思われたが、森田はその後のキャリアで見る者の予想を心地よく裏切り続ける。彼女の真骨頂は、役ごとに全く異なる人物像を創り上げる「カメレオン」ぶりに他ならない。

2020年のドラマ『恋する母たち』(TBS系)では、主人公の夫の不倫相手・山下のり子役を演じ、その”怪演”が大きな話題を呼んだ。一方で、2024年の朝ドラ『虎に翼』(NHK)では、ヒロインの親友であり良妻賢母の米谷花江役を自然体で演じ、視聴者に安心感を与えた。

役作りへのアプローチも徹底している。2024年配信のNetflix映画『シティーハンター』では、ヒロイン・槇村香を演じるにあたり、キャリアで初めて髪をショートにし、ボーイッシュな魅力を開花させた。さらに、2025年11月公開予定の映画『ナイトフラワー』では、孤独な格闘家・芳井多摩恵役を演じるため、7kgの増量と半年以上のトレーニングを敢行。プロの格闘家も絶賛するほどのファイトシーンを披露している 。

この変幻自在ぶりは、2027年の朝ドラ『巡るスワン』の制作統括・桑野智宏氏も高く評価している。

森田さんが演じる役はどれも似た印象がありません。そんな森田さんがバカリズムさんの世界でどう演じて頂けるか楽しみでわくわくしています。

一つのイメージに留まらず、常に新しい役柄に挑戦し続ける姿勢こそが、森田望智を唯一無二の存在たらしめている。

次ページ:下積み時代と演技への覚悟

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top