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あなたの“推し語”は?“エッホエッホ”“ミャクミャク”…2025年流行語ノミネート30語を読み解く

あなたの“推し語”は?“エッホエッホ”“ミャクミャク”…2025年流行語ノミネート30語を読み解く

時代を映す30の言葉たち

今年も残すところあとわずか。年末の風物詩である「現代用語の基礎知識」選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞のノミネート30語が11月5日、自由国民社から発表された。

その顔ぶれは、まるで社会の不安とささやかな希望が同居する、現代日本の縮図のようだ。生活を直撃する「物価高」や国際情勢を反映した「トランプ関税」といった重いテーマから、SNSを駆け巡った「エッホエッホ」のような軽やかなミームまで、今年の日本を多角的に切り取っている。

この記事では、ノミネートされた30の言葉を深掘りし、その背景にある社会情勢や文化、そして人々の反応を読み解いていく。

2025年新語・流行語大賞 ノミネート30語一覧
1.エッホエッホ16.長袖をください
2.オールドメディア17.二季
3.おてつたび18.ぬい活
4.オンカジ19.働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相
5.企業風土20.ビジュイイじゃん
6.教皇選挙21.ひょうろく
7.緊急銃猟/クマ被害22.物価高
8.国宝(観た)23.フリーランス保護法
9.古古古米24.平成女児
10.7月5日25.ほいたらね
11.戦後80年/昭和100年26.麻辣湯
12.卒業証書19.2秒27.ミャクミャク
13.チャッピー28.薬膳
14.チョコミントよりもあ・な・た29.ラブブ
15.トランプ関税30.リカバリーウェア

2025年を象徴する3つの潮流

今年のノミネート語は、大きく三つの潮流に分類できる。それは、私たちの生活に影を落とす「社会・経済」、日常に彩りを与えた「文化・エンタメ」、そして価値観の変化を示す「新しい日常」である。

暮らしを揺るがす「社会・経済」の言葉

最も多くの人々の関心事であったのは、やはり経済だろう。「物価高」は、もはや説明不要の言葉だ。食料品から光熱費まであらゆるものが値上がりし、SNSでは「おにぎり2個と唐揚げで1000円以上した」といった芸能人の発言が物議を醸すなど、生活実感と結びついた話題が絶えなかった。

さらに、コメ価格の高騰を受けて政府が放出した備蓄米「古古古米(こここまい)」は、安価なコメを求める行列ができるという「令和の米騒動」を象徴する言葉となった。また、米国のトランプ大統領再登場に伴う「トランプ関税」は、世界経済の不透明感を、そして日本初の女性首相となった高市早苗の所信表明演説から生まれた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」は、政治の大きな転換点を人々の記憶に刻み付けた。

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