山本由伸「Losing isn’t an option」発言でネット騒然 “言ってない名言”がついに本物に?

ネットミームが現実に、山本由伸が“公認”した名言
2025年の米大リーグ(MLB)ワールドシリーズを制覇し、シリーズ最優秀選手(MVP)に輝いたロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手。その快挙とともに、一つのフレーズが大きな注目を集めた。
現地時間11月3日(日本時間4日)に本拠地ドジャースタジアムで行われた優勝記念セレモニーで、山本投手は自らの口で「Losing isn’t an option(負けるという選択肢はない)」と英語でスピーチしたのである。
これは元々、本人が直接言ったわけではない「言ってない名言」としてネット上で広まっていた言葉であり、この“公認”ともいえる発言は、ファンを大いに沸かせた。
発端は「意訳」から生まれた言葉
このフレーズが生まれたきっかけは、ポストシーズンの記者会見に遡る。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦を前に、山本投手は日本語で「何としても負けるわけにはいかないので」と、重要な試合へ向けた決意を語った。これは彼がオリックス時代から自身を鼓舞するために使ってきた言葉である。
この発言を、園田芳大通訳が英語で「Losing isn’t an option」と訳した。直訳すれば「負けは選択肢ではない」となるこの力強い表現は、元の日本語のニュアンスを汲み取りつつ、より断定的な響きを持つ。この絶妙な「意訳」が、すべて物語の始まりであった。
圧巻の投球が言葉に説得力を与え、ミーム化が加速
この言葉が単なる意訳で終わらなかったのは、山本投手のその後の圧倒的なパフォーマンスがあったからに他ならない。ワールドシリーズ第2戦では9回1失点の完投勝利を挙げるなど、ポストシーズンを通じて驚異的な活躍を見せた。言葉通りの結果を出す「有言実行」の姿は、ファンの心を強く掴んだ。
このフレーズは瞬く間にチーム内外へ浸透。スポーツアパレル企業「RotoWear」は早速「Losing Isn’;t An Option」とプリントされたTシャツを発売し、キケ・ヘルナンデス選手をはじめとするチームメイトが練習中に着用するなど、チームのスローガンのような存在となった。
こうして、一つの意訳がネットミーム(インターネット上で流行する言葉や画像)として独り歩きを始め、山本由伸という投手の強さを象徴する言葉として定着していったのである。
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