森田望智とは何者か? 『全裸監督』から2027年朝ドラ主演への軌跡
下積み時代と演技への覚悟
華々しい活躍の裏で、彼女は長い下積み時代を経験している。2011年にCMでデビューして以来、女優としてのキャリアは10年を超えるが、ブレイクまでは決して平坦な道のりではなかった。高校、大学時代を通じてオーディションを受け続けるも、なかなか役を掴めない日々が続いたという。
本人はインタビューで「女優として覚悟を持てたのは(『全裸監督』に出演した以降の)ここ3年くらいです」と語っており、ブレイクを機に環境だけでなく意識も大きく変化したことを明かしている。
俳優は、お仕事がいつなくなるか分からない。だから、一つ一つの仕事に丁寧に向き合って、映画でもドラマでも与えられた環境の中でいかに頑張れるかが大事。お仕事をくださった方をガッカリさせたくない。できることはそれしかないと思っています。
不遇の時代を知るからこそ、一つ一つの役に「これが最後かもしれない」という覚悟で臨む。そのストイックな姿勢が、彼女の演技に深みと説得力をもたらしているのだろう。
朝ドラヒロインへ – 新たなステージへの期待
そして今、森田望智は2027年度前期の朝ドラ『巡るスワン』のヒロインという、国民的女優への道を歩む大きなチャンスを掴んだ。脚本家バカリズムが描くのは、事件を未然に防ぐことが使命である「生活安全課」の女性警察官の物語。派手な事件が起こらない日常を守るという、これまでの刑事ドラマとは一線を画すヒューマンコメディーだ。
会見で森田は、主演決定を10日前にサプライズで知らされ、「顎関節症になりそうなくらい驚きました」と喜びを語った。そして、作品への意気込みをこう述べている。
今回のお話は日常にすごく溶け込むような朝ドラになるんじゃないかなと思います。朝起きて、歯みがきをして、朝ドラを見て、服を着て、というルーティーンに当たり前にあるけど、でもなくてはならない、そんな朝ドラになればいいなと思っております。主演決定会見でのコメント
『全裸監督』の衝撃から始まり、多種多様な役柄を通じて演技の幅を広げてきた森田望智。彼女がバカリズムの描く世界で、どこにでもいる等身大の女性をどのように演じるのか。その挑戦は、日本の朝に新たな風を吹き込むに違いない。カメレオン俳優が国民的女優へと飛躍する、その瞬間への期待は高まるばかりである。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]



































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