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朝ドラで話題!小泉八雲旧居を実際に訪問してみた。所要時間と見どころを写真でレポート

朝ドラで話題!小泉八雲旧居を実際に訪問してみた。所要時間と見どころを写真でレポート

📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS

現在放送中の朝ドラ「ばけばけ」で注目を集める文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。彼が松江で暮らした「小泉八雲旧居(へルン旧居)」を訪れました。

松江城のお堀沿いに佇む「史跡 小泉八雲旧居」。
記念館のすぐ右手にあります。
ここからすでに八雲の世界が始まります。

結論から言うと、そこはまるで時が止まったかのような、静かで美しい武家屋敷。八雲が愛した日本の原風景が、今も大切に残されていました。

「小泉八雲旧居」の基本情報

小泉八雲旧居は、八雲が英語教師として松江に赴任していた明治24年(1891年)の約5か月間、妻のセツとともに暮らした武家屋敷です。もともとは旧松江藩士・根岸家の持ち家で、八雲はかねてから念願だった武家屋敷での暮らしをここで実現しました。

この旧居の最大の魅力は、八雲が名著『知られざる日本の面影』の中で絶賛した美しい庭園です。建物と庭が一体となった空間は、今もなお訪れる人々を魅了し続けています。

営業時間・料金

訪問前に知っておきたい基本情報をまとめました。隣接する「小泉八雲記念館」との共通券がお得です。

開館時間4月1日~9月30日: 9:00~18:00 (受付終了 17:30)
10月1日~3月31日: 9:00~17:00 (受付終了 16:30)
※年中無休 [IMG_7577.md]
入館料(個人)大人: 400円
小・中学生: 200円
※小泉八雲記念館との共通券あり
公式サイトhttps://www.matsue-castle.jp/yakumo/
旧居のすぐ隣にある小泉八雲記念館。八雲の生涯や作品について深く知ることができます。

アクセス・予約について

旧居は松江城の北側、塩見縄手と呼ばれる風情ある通りにあります。JR松江駅からレイクラインバスで約15分、「小泉八雲記念館前」で下車すぐです。

予約については、公式サイトからネット予約が可能ですが、私が訪問した際は前日の夜には予約ができず、、。ダメ元で記念館に行ってみたところ、当日受付でチケットを購入して問題なく入場できました。

混雑時を避けるなら事前予約が安心ですが、当日でも柔軟に対応してもらえるようです。

【体験レビュー】まるでタイムスリップ。八雲が愛した武家屋敷の魅力

2025年11月10日、実際に旧居を訪れてみました。記念館とはまた違う、生活の息づかいが感じられる空間でした。

訪問の流れと所要時間(約15分ほど)

受付でチケットを見せ、案内に従って靴を脱いで屋敷に上がります。

旧居への入り口
「靴のままでお上がりにならないでください」の案内に従い、いざ八雲の暮らした家へ。

中は昔ながらの日本家屋で、とてもきれいに保存されています。

展示物をじっくり読む記念館とは異なり、旧居は空間そのものを味わう場所。そのため、私の所要時間は15分ほどでした。

しかし、縁側に座って庭を眺めていると、あっという間に時間が過ぎていきます。

八雲が愛した「三方の庭」を望む居間

この家のハイライトは、何と言っても居間からの眺めです。

居間から望む美しい庭園。光が差し込み、静謐な時間が流れます。

案内板には「床を背にして座ると、三方の庭が眺められる」とあり、八雲はこの部屋がたいそうご満悦だったと記されています

手入れの行き届いた庭。八雲もこの景色を日々眺めていたのでしょう。

実際に座ってみると、南、西、北とそれぞれ趣の異なる庭が視界に広がり、まるで一枚の絵画のよう。八雲はここで来客と語らい、大好きなタバコをくゆらせたそうです。彼が『日本の庭園』で描写した世界が、目の前に広がっていました。

その主な区分は、南に面して、地面の前方を占めている。そして西に伸びて庭の北の区分の境に至り…(中略)…全体の感銘は、ある眠くなるような物寂しい気持の好い処にある、ある静かな流れ川の岸の感銘である。(小泉八雲「日本の庭園」より)

居間からの景色
居間の庭を背にくるりと後ろを無垢と掛け軸が。
ここは季節によって変わるそうです。
居間の奥には小泉八雲が特注したという机のレプリカが置いてあります。

八雲を支えたセツ夫人の部屋

居間の隣には、妻・セツ夫人が主に使用した部屋があります 。

セツ夫人が使っていた部屋。八雲とセツの暮らしに想像が膨らみます。
ここがセツ夫人が使っていた部屋だそう。

ここで来客の応対をしたり、八雲の身の回りの世話をしたりと、かいがいしく立ち働いていたセツ夫人の姿が目に浮かぶようです。八雲の創作活動を陰で支えた彼女の存在を身近に感じられる、温かい空間でした。

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