NGT48・藤崎未夢「卒業は来年春頃を予定しています」なぜ卒業&芸能界引退なのか、キャプテンが下した決断

新潟を拠点に活動するアイドルグループNGT48のキャプテン、藤崎未夢(24)が2025年11月12日、グループからの卒業を発表した。卒業時期は来春を予定しており、同時に芸能活動からも引退する意向を明かした。グループ結成10周年という節目を前に、中心メンバーとして走り続けてきた彼女はなぜ、新たな道を選ぶ決断を下したのか。その背景には、グループの未来と自身の成長を見据えた、深い思いがあった。
突然の発表、劇場に走った衝撃
運命の日は、突然訪れた。2025年11月12日、新潟市のNGT48劇場で行われた「おもいでいっぱい」公演。アンコールの最後の曲「世界の人へ」を終え、ステージに静寂が戻ったその時だった。
藤崎はマイクを握り、声を震わせながらこう切り出した。「私、藤崎未夢はNGT48を卒業します」。日刊スポーツの報道によると、予期せぬ言葉に客席は静まり返り、彼女自身も「自分の口からこの言葉をいう日がくるのが信じられなくて…」と涙で言葉を詰まらせたという。グループを支えてきたキャプテンからのあまりに唐突な告白は、ファンやメンバーに大きな衝撃を与えた。
【 ご報告🕊 】
— 藤崎 未夢(NGT48) (@miyu_miyu_NGT48) November 12, 2025
本日のおもいでいっぱい公演で
卒業発表をさせていただきました。
NGT48を卒業します!🌸
グループが10周年を迎え
これからさらに前に進んでいく今、
わたしも新たな一歩を踏み出してみることにしました。
卒業は来年春ごろを予定しています。
最後までよろしくお願いします☺️! pic.twitter.com/uUGZ8IaOOK
グループを牽引したキャプテンの歩み
研究生からの抜擢、そしてセンターへ
藤崎未夢は2000年11月17日、新潟県生まれ。地元・新潟への強い愛を持つ彼女は、2018年の「第3回AKB48グループ ドラフト会議」でNGT48にドラフト3期生として加入した。当初は研究生としてのスタートだったが、その真摯な姿勢とパフォーマンス力で着実に頭角を現す。
転機となったのは2020年7月発売の5thシングル「シャーベットピンク」。グループが困難な時期を乗り越え、約1年9カ月ぶりにリリースしたこの楽曲で、藤崎は初選抜にしてセンターに大抜擢された。当時のインタビューでは、ファンへの感謝と共に「NGT48の新しいイメージも感じていただけたら」と語っており、グループの再出発を象徴する存在となった。
3代目キャプテンとしての重圧と責任
2022年4月、藤崎は前任の角ゆりあから指名を受け、NGT48の3代目キャプテンに就任。48pediaの記録にもあるように、グループの顔として、個性豊かなメンバーをまとめる重責を担うことになった。キャプテン就任後もその勢いは止まらず、2024年発売の10thシングル「一瞬の花火」、2025年発売の11thシングル「希望列車」でもセンターの一角を務め、名実ともにグループを牽引するリーダーへと成長した。
特に「希望列車」のインタビューでは、「後輩たちがもっと前に出てくるんじゃないかな」「そろそろサポートする側に回るべきなのかな」と、自身の立ち位置とグループ全体の未来を冷静に見つめるキャプテンとしての視点が垣間見えた。この発言は、今回の卒業決断の伏線だったのかもしれない。
なぜ卒業と引退を決意したのか
「もっと新しいNGT48が見たい」
卒業の理由について、藤崎はステージで次のように語っている。
「NGT48が10周年を迎える今、これからのグループについて考えた時に、もっと新しいNGT48が見たいと思い、私も違う世界で新しい自分に出会って成長したいなと思いました」
この言葉は、キャプテンとしてグループの未来を深く考えた末の結論であることを示している。自身が先頭に立ち続けるのではなく、後輩たちが新たなNGT48を創り上げていく姿を見たいという親心にも似た感情。それは、グループへの深い愛情があるからこその「引き際の美学」とも言えるだろう。
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