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能條愛未と中村橋之助が交際歴4年半の末、婚約発表

梨園の妻へ、元アイドルの覚悟

義母・三田寛子から受け継がれる着物

能條が会見でまとっていた華やかなピンクの着物。それは、34年前に義母となる三田寛子が、八代目中村芝翫(当時三代目橋之助)との婚約会見で着用した、思い出深い一着だった。 この着物は、橋之助の祖父である人間国宝・七代目中村芝翫が三田のために選んだものだという。世代を超えて受け継がれる着物は、能條が成駒屋の一員となることの象徴であり、家族からの温かい歓迎の証でもある。

能條は「このお着物を通して、お母様のパワーを得られている気がしていて、うれしいです」と微笑んだ。会見直前に雨が降ったことについて、橋之助は雨男で知られた祖父が「見に来てくれたんだな」と感じたと語り、家族の絆を感じさせるエピソードを披露した。

伝統への挑戦と女優業の継続

「梨園の妻」とは、単に歌舞伎役者の配偶者であるだけでなく、後援会との付き合いや着物の着こなし、ご贔屓筋への挨拶回りなど、夫の仕事を支えるための重要な役割を担う存在だ。元アイドルという異色の経歴を持つ能條にとって、それは未知の世界への挑戦を意味する。

彼女はその覚悟を隠さない。「不安が全くなかったと言えば嘘になります」と正直な気持ちを吐露しつつも、「橋之助さんがいてくだされば、私は何が起きてもきっと大丈夫だろうと確信しております」と力強く語った。 既に三田の助言で筆ペンの練習を始めており、「お義母さまから『まずは橋之助という漢字を上手に書けるようになるといいよ』と言っていただいた」と、微笑ましいエピソードも明かした。一方で、女優業も「可能な範囲で続けていくつもり」としており、伝統を重んじながらも自分らしさを失わない、新しい時代の梨園の妻像を目指す。

家族と世間の祝福

中村芝翫・三田寛子夫妻の喜びのコメント

会見に合わせ、橋之助の両親である中村芝翫と三田寛子夫妻は連名でコメントを発表。二人の門出を心から祝福した。

「このたび、長男中村橋之助が能條愛未さんと結婚することとなり、家族一同、心より喜んでおります。これまでも多くの皆さまに温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。二人はこれから、新たな家庭を築くとともに、芸の道にも一層の精進を重ねてまいります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます」

橋之助がプロポーズの意向を家族に伝えた際には、母・三田が「もし断られても私たちがいるから大丈夫」と心配するなど、中村家の温かい家族仲が垣間見えるエピソードも語られた。 義父となる芝翫からは「念願の娘ができてうれしい。ようこそ中村家へ」と歓迎されたといい、能條は涙が出るほどうれしかったと振り返っている。

SNSに溢れる祝福の声

この婚約発表は、X(旧Twitter)などのSNSでも大きな話題となった。「お似合いのカップル!」「金屏風の前での会見、素敵すぎる」「末永くお幸せに」といった祝福のコメントが相次いで投稿されている。また、乃木坂46時代からのファンからは「ジョンソン(能條の愛称)が梨園の妻に…!感慨深い」「幸せになってほしい」といった温かい声が寄せられた。伝統ある歌舞伎界と現代のエンターテインメント界を結ぶ二人の結婚は、多くの人々に新鮮な驚きと感動を与えているようだ。

プロフィール

中村 橋之助(なかむら はしのすけ)

1995年12月26日生まれ、東京都出身。歌舞伎の名門「成駒屋」の俳優。父は八代目中村芝翫、母はタレントの三田寛子。祖父は人間国宝の七代目中村芝翫。2000年に初代中村国生として初舞台を踏み、2016年に四代目中村橋之助を襲名。若手花形俳優として歌舞伎界を牽引する一方、テレビドラマ『ノーサイド・ゲーム』や映画『シンペイ 歌こそすべて』など、映像作品でも活躍している。

能條 愛未(のうじょう あみ)

1994年10月18日生まれ、神奈川県出身。2011年に「乃木坂46」の第1期生オーディションに合格し、アイドルとしてデビュー。グループ在籍中から舞台で演技力を磨き、2018年12月に卒業。以降は女優として本格的に活動し、ミュージカル『ポーの一族』『マリー・キュリー』など数多くの話題作に出演。確かな歌唱力と表現力で、ミュージカル界で着実にキャリアを築いている。

挙式・披露宴は来年初夏を予定しているという。伝統と革新が交差するこの新たな夫婦の誕生は、令和の芸能史に輝かしい1ページを刻むことになるだろう。二人の未来に、多くの人々が温かい眼差しを向けている。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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