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野球界に広がった支援の輪

背番号「51」に込めた想い

ベシア投手の不在はチームにとって大きな痛手だったが、チームメイトたちはすぐに行動で彼への想いを示した。ワールドシリーズ第3戦から、ドジャースのブルペン投手たちは皆、自身の帽子にベシアの背番号である「51」を手書きで記してマウンドに上がったのだ。それは、共に戦えない仲間への静かで力強いエールだった。

ベテラン投手のクレイトン・カーショウは試合後、「彼は僕たちにとって、ブルペンにとって、とても大きな存在だ。だから彼を称えるために何かしたかった」と語っている。

敵味方を超えた連帯

この支援の輪は、驚くべきことに、対戦相手であるトロント・ブルージェイズにも広がった。第6戦、ブルージェイズのブルペン投手たちもまた、帽子に「51」の数字を記して試合に臨んだのである。ワールドシリーズという最高峰の舞台で繰り広げられた、勝敗を超えたスポーツマンシップの光景は、多くのファンの胸を打った。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、このブルージェイズの行動について「アスリートたちの兄弟愛を物語っている。彼らがアレックスとケイラが経験したことを認識してくれたことは、彼らがお互いにどれほどの敬意と愛情を持っているかを示している」と、深い感銘を語った。

「野球より遥かに大きな問題」球団の全面サポート

ドジャース球団の対応もまた、称賛に値するものだった。アンドリュー・フリードマン編成本部長は、ベシア投手に復帰へのプレッシャーを一切かけない方針を明確にした。「これは野球より遥かに大きな問題だ。我々にとって、できる限り100%のサポートをすることが、我々ができる小さな役割だった」と述べ、選手の人生を最優先する姿勢を示した。 この決断は、勝利至上主義に陥りがちなプロスポーツの世界において、人間性がいかに重要かを示す好例となった。

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