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大谷翔平、デコピンのトロント帯同ショット公開「デコちゃん、トロントにも!」ファン歓喜

ブルージェイズとの因縁、キーマンは「デコピン」?

今回のワールドシリーズの対戦相手がブルージェイズであったことは、このエピソードにさらなる深みを与えている。なぜなら、大谷とブルージェイズ、そしてデコピンの間には、2年越しの浅からぬ「因縁」があったからだ。

2年前の移籍騒動と贈り物

話は2023年12月のオフシーズンに遡る。フリーエージェントとなった大谷の移籍先を巡る報道が過熱する中、ブルージェイズはドジャースと並ぶ最有力候補と見なされていた。一時は「大谷がトロント行きのプライベートジェットに搭乗」との誤報が流れ、現地ファンが空港に集結するほどの騒動に発展したことは記憶に新しい。

この時、ブルージェイズは大谷を口説き落とすため、最大限の誠意を見せていた。フロリダにある球団施設での秘密の面会では、大谷本人にブルージェイズの帽子を、そして当時まだ名前が公表されていなかった愛犬(後のデコピン)のために特製のジャケットを贈っていたのである。

監督の冗談が伏線に

結果的に大谷はドジャースを選んだが、この贈り物の話はワールドシリーズを前に再び脚光を浴びた。ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督が、報道陣を前に「彼には我々の帽子を返してもらいたいね。それと、デコピンのジャケットもだ」と、ユーモアたっぷりに語ったのだ。

これに対し、大谷も「(帽子は)ガレージにあります」と笑顔で応じ、両者の間にあったかつての交渉が、良好な関係の上で行われたことをうかがわせた。この一連のやり取りは、ワールドシリーズという真剣勝負の中に、心温まる物語を描き出した。そして今回、その物語のキーアイテムとなったジャケットの持ち主であるデコピンが、因縁の地トロントに「凱旋」していたという事実は、まるで出来すぎた脚本のようだ。

グラウンド内外でファンを魅了する存在

ワールドシリーズ連覇という偉業の裏で明かされた、愛犬デコピンのトロント帯同。それは、2年前にブルージェイズファンが夢見た「大谷のトロント入り」が、少し違う形で実現した瞬間だったのかもしれない。

大谷翔平というアスリートは、その圧倒的なパフォーマンスだけでなく、時折見せる人間味あふれる素顔や、家族を大切にする姿勢によっても人々を惹きつけている。一枚の写真が明らかにした心温まるエピソードは、激闘の記憶とともに、ファンの心に長く刻まれることだろう。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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