小泉進次郎氏、防衛相として“構文無双”発動 「オウムにはインコが正解」「今回は有能」とSNS沸騰
「進次郎構文」が防衛スキルに進化したとSNSで話題に
この会見の切り抜き動画がX(旧Twitter)に投稿されると、瞬く間に拡散。「進次郎構文」が再びトレンドワードに浮上した。しかし、今回は様相が違った。かつては「中身がない」「トートロジー(同語反復)」と揶揄された構文が、「見事な答弁スキル」「鉄壁の防御」として再評価されたのだ。
SNS上では「どうやらオウムにはインコをぶつけるのが正解だったようだな」「これは防衛大臣として満点の回答」といった好意的な意見が続出。これまで批判的だった層からも「これは一本取られた」「進次郎、やるじゃないか」といった驚きと称賛の声が上がった。
遊戯王カードから防衛兵器まで
この熱狂は、ネットミームの形でさらに加速した。小泉氏の発言をトレーディングカードゲーム「遊戯王」のカードに見立て、「相手の質問の効果を無効にする」といった効果を持つトラップカードとしてコラージュ画像が作られた。
また、「進次郎構文そのものが防衛装備品」「言語のステルス機能」など、防衛大臣の職務にかけた大喜利も盛り上がりを見せた。
「共同通信『靖国参拝するのか』
小泉進次郎『適切に判断したい』
共同『中国側が防衛大臣などの参拝は意味が違うと言っているが』
小泉『適切に判断したい』
共同『A級戦犯が合祀されているが』
小泉『最終的に参拝するかしないか適切に判断したい』
これもう最強の盾だろ」 SNSでの反応(まとめサイトより)
「戦略的曖昧さ」か、それとも「中身がない」のか
もちろん、すべての人がこの対応を称賛しているわけではない。「結局何も答えていない」「国民への説明責任を果たしていない」といった批判的な意見も根強く存在する。
特に、2025年の自民党総裁選で発覚した、陣営によるネットへの称賛コメント書き込み要請(いわゆるステマ問題)を記憶している人々からは、今回の対応も「巧妙なイメージ操作の一環ではないか」と懐疑的な目が向けられている。
今回の「適切に判断」発言は、政治家が使う「戦略的曖昧さ」の一つの到達点と見ることもできる。賛成派と反対派、双方の反発を最小限に抑え、外交的な波風も立てない。
しかし、その代償として、政治家自身の明確なビジョンや哲学が見えにくくなるという側面も持つ。今回の現象は、SNS時代における政治家の言葉のあり方について、改めて問いを投げかけている。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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