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「飲み物が200円超えは高すぎる」10月から食品・飲料3000品超が値上げで悲鳴

家計を襲う「ダブルパンチ」

今回の値上げが特に厳しいのは、食品だけではないからだ。まるで示し合わせたかのように、電気・ガス料金も上昇し、家計に「ダブルパンチ」を見舞う。

ペットボトル200円時代へ

具体的には、「コカ・コーラ」や伊藤園の「お~いお茶」といった定番商品が、税抜き180円から200円へと引き上げられる。 これまでじわじわと続いてきた値上げが、消費者の心理的な一線を越えた感がある。

街では「飲み物くらい気軽に買いたいのに」「お小遣いは変わらないのに」といった切実な声が聞かれる。

光熱費も上昇、補助金終了が響く

さらに追い打ちをかけるのが、光熱費の上昇だ。政府による電気・ガス料金の負担軽減策(補助金)が9月使用分で終了したため、10月請求分からその効果がなくなる。 例えば、東京電力管内の標準的な家庭では、電気代が9月より520円上がると試算されている。食品とエネルギー、生活に不可欠な両輪が同時に値上がりすることで、家計のやりくりは一層難しくなるだろう。

「もう勘弁して」SNSに渦巻く本音

この状況に、ソーシャルメディア(SNS)は様々な感情であふれかえっている。「#値上げラッシュ」というハッシュタグはトレンド入りし、人々の本音が渦巻く。

給料は上がらないのに、毎日飲むお茶の値段は上がる。一体どうなってるの?節約しようにも、もう削るところがないよ…。

悲鳴や嘆きだけでなく、「いっそ水筒生活を極める」「特売の納豆を求めてスーパーをはしごする」といった、ささやかな抵抗や知恵を共有する動きも見られる。中には、あまりの相次ぐ値上げに感覚が麻痺したかのような、ユーモアを交えた投稿も散見されるが、その根底には生活防衛への強い意識がうかがえる。

今後の見通し

帝国データバンクによると、値上げの要因は従来の原材料高に加え、人件費や物流費といった国内コストの上昇が強まっているという。 これは、物価上昇が一時的な現象ではなく、長期化・恒常化する可能性を示唆している。

幸い、11月の値上げは現時点で100品目未満と、年末にかけてラッシュは小休止する見込みだ。 しかし、根本的なコスト構造が変わらない限り、またいつ次の波が来るか分からない。財布のひもを固く結びながら、多くの人が息を潜めて年の瀬に向かうことになりそうだ。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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