「都会の喧騒から離れて、静かな場所でゆっくりしたいな…」そう思っている方に、ぜひおすすめしたい場所を見つけました。それが、東京・杉並区荻窪にある「角川庭園」です。
先日、実際に訪れてみたのですが、一歩足を踏み入れた瞬間に空気が変わるような、緑豊かで落ち着いた空間にすっかり魅了されてしまいました。この記事では、私自身が体験して感じた角川庭園の魅力を、これから訪れる方のために詳しくレビューします!
「角川庭園」ってどんなところ?


角川庭園は、大手出版社「角川書店」の創設者である角川源義(かどかわ げんよし)氏の旧邸宅です。源義氏の没後、ご遺族から杉並区に寄贈され、2009年から一般公開されている区立の文化施設なんです。
場所は荻窪駅から徒歩15分ほど。閑静な住宅街の中にひっそりと佇んでいます。少し歩くな…と感じるかもしれませんが、ご安心を。関東バスを利用すれば、バス停「荻窪警察署前」から徒歩わずか3分で到着します。このアクセスの良さは、知る人ぞ知るポイントかもしれません。
建物は近代的な数奇屋建築で、その中から眺める庭園の景色は格別。そして、この庭園がまた素晴らしいんです。
【体験レビュー】実際に歩いて感じた3つの魅力
入場は無料。気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。私が特に「素敵だな」と感じた魅力を3つご紹介します。

建物から眺める「額縁の庭園」と、俳句が詠みたくなる散策路
まず感動したのが、建物の中からガラス越しに見る庭園の景色。窓枠がまるで額縁のようになって、緑豊かな庭園が一枚の美しい絵画のように見えるんです。季節ごとに表情を変える木々を眺めているだけで、心がすーっと落ち着いていくのを感じました。


もちろん、庭園を実際に散策することもできます。この庭には、源義氏が俳人でもあったことから、俳句の季語になるような草花がたくさん植えられているのだとか。草花の名前が書かれた札を見ながら歩いていると、「この花で一句詠んでみようかな」なんて、自然と風流な気持ちになりました。
角川書店の名著がずらり。読書好きにはたまらない空間
建物内には、角川書店が出版した著名な文学作品や、源義氏ご自身の句集、研究書などが展示されています。一部の書籍は実際に手に取って、備え付けの椅子に座って読むことができるんです。


静かな空間で、庭の緑を眺めながら読書にふける…。これは本好きにはたまらない、最高の贅沢ではないでしょうか。文学部の学生さんらしき方が熱心に資料を読んでいたのも印象的でした。
文化が生まれる場所。歌会や俳句講座も
私が訪れた日には、貸し出し可能な和室で歌会が催されていました。このように、角川庭園はただの観光スポットではなく、今も文化活動の拠点として息づいている場所なのです。


定期的に俳句講座なども開催されているそうで、「ここを訪れたのをきっかけに俳句を始めてみました」という方もいるのだとか。新しい趣味を見つけるきっかけになるかもしれませんね。
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