MEDIA DOGS

【上野の穴場】寛永寺・清水観音堂は東京の清水寺?歴史と見どころを体験レビュー

【体験レビュー】実際に訪れてわかった5つの見どころ

ここからは、私が実際に境内を歩いて特に心に残ったポイントを5つ、ご紹介します!

① 舞台から望む不忍池の絶景

まず感動したのが、清水観音堂の舞台からの眺めです。京都の本家・清水寺ほどの高さや広さはありませんが、目の前に広がる不忍池と、その向こうに見えるビル群の対比が非常に印象的でした。

不忍池では、春には桜、夏には蓮が咲き誇り、四季折々の美しい景色が楽しめるそうです。

江戸時代の人々も、ここから同じような景色を眺めていたのかもしれない…と、しばし歴史のロマンに浸ってしまいました。

② 浮世絵の世界へ!復活した「月の松」

清水観音堂のシンボルともいえるのが、この「月の松」です。松の枝がくるりと円を描くユニークな形で、江戸時代の浮世絵師・歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれました。

残念ながら明治時代に台風で失われてしまったそうですが、2012年に見事復活!この円の中に不忍池の弁天堂を入れて写真を撮るのが定番の楽しみ方。まるで浮世絵のフレームから景色を覗いているような、不思議で楽しい体験ができますよ。

③ 鮮やかな朱塗りが美しい清水観音堂

舞台から振り返ると、鮮やかな朱塗りの「清水観音堂」が目に飛び込んできます。

清水観音堂

平成の修復工事によって、建立当時の極彩色が蘇ったそうです。

清水観音堂の扁額(へんがく)

この清水観音堂の扁額は、SNSでよくみる印象があるので、私もパシャリ。細やかな彫刻や装飾は、まさに芸術品。派手すぎず、それでいて荘厳な雰囲気を醸し出しており、思わず見とれてしまいました。

④ 子宝や安産のご利益「子育て観音」

本堂の右側には「子育て観音」様が祀られています。その名の通り、子授け・安産・子育てにご利益があるとされ、多くの信仰を集めています。観音様の前には、願いが成就した人々がお礼として奉納したたくさんの人形が。一つひとつに親の深い愛情が込められているようで、とても温かい気持ちになりました。

そして、この記事を書いている本日9月25日は、年に一度の「人形供養大法要」が行われる特別な日です。

この行事は、前述の「子育て観音」に奉納された人形や、家庭で大切にされてきた人形たちに感謝の気持ちを込めて供養するもの。こちらは、午後2時から法要が執り行われるとのこと。役目を終えた人形たちへの優しい眼差しが感じられる、清水観音堂ならではの行事ですね。

⑤【番外編】動物園に佇む「旧寛永寺五重塔」

清水観音堂から少し足を延ばすと、上野のもう一つの象徴的な建造物、旧寛永寺五重塔に出会えます。意外なことに、この塔は現在、上野動物園の敷地内にあります。

この五重塔は、清水観音堂と同じ寛永8年(1631年)に建立されましたが、寛永16年(1639年)の火災で焼失し、同年に再建されたものが現存しています。高さ約36mを誇るこの塔は、国の重要文化財に指定されています。

建築的にも見どころが多く、最上層の屋根だけが銅板葺きで、他の四層は本瓦葺きという特徴的な造り。また、初層の軒下には十二支、各層の隅には龍の精巧な彫刻が施されており、江戸初期の職人技を間近に感じることができます。明治時代の神仏分離令で取り壊しの危機に瀕しましたが、寛永寺の所属となることで難を逃れ、1958年からは東京都が管理しています。動物園の中から眺める歴史的建造物という、少し不思議な光景もまた一興です。

訪れて感じたメリット・デメリット

どんな場所にも、良い点と少し気になる点はあるものです。私が正直に感じたことをまとめました。

良かった点:気軽に立ち寄れる歴史スポット

最大の魅力は、やはりアクセスの良さ。JR上野駅から徒歩5分ほどで、これほど歴史的価値の高い建造物に出会えるのは素晴らしいです。境内は広すぎず、見どころもコンパクトにまとまっているので、美術館の帰りや公園の散策ついでに気軽に立ち寄れます。

気になった点:本家とのスケール感の違い

「京都の清水寺を模した」と聞くと、あの壮大な崖の上の舞台を想像する方もいるかもしれません。しかし、上野の清水観音堂はもっとこぢんまりとしています。もちろん、これはこれで江戸の風情があって素敵なのですが、あまりに大きな期待をしていくと「あれ?」と思う可能性も。あくまで「ミニチュア版」として楽しむのが良いでしょう。

SNSでの評判は?みんなの口コミ

SNSでも、清水観音堂は人気のスポットのようです。こんな声が見られました。

「月の松のフレーム写真、撮ってみたかったから嬉しい!本当に面白い構図になる。」
「上野公園のパワースポット。空気が澄んでて気持ちいい。」
「御朱印のデザインが素敵で、いただくために参拝しました。」
「桜の季節は舞台からの眺めが最高。まさに絶景です。」

やはり「月の松」と、四季折々の景色が人気のようですね。

次のページへ:これから訪れる方へ:清水観音堂を120%楽しむためのアドバイス

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top