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宮迫博之、ゲーム界に“再起”か?『龍が如く 極3』続投発表に賛否の波

SNSでは三者三様の反応

発表直後から、X(旧Twitter)などのSNSは、この話題で持ちきりとなった。その反応は、大きく三つに分かれている。

肯定・期待派:「神田は宮迫しかいない」

まず、宮迫の復帰を歓迎する声だ。オリジナル版のファンを中心に、「あの神田が帰ってくるのは熱い」「神田のあの下品さと迫力は宮迫じゃないと出せない」といった投稿が相次いだ。キャラクターと演者の一体感を重視するファンにとって、今回の続投は待望のニュースだったようだ。

否定・懸念派:「なぜ今?」という問い

一方で、起用を疑問視する声も根強い。過去の問題を理由に、「なぜわざわざ再起用するのか」「他の選択肢はなかったのか」といった厳しい意見が見られる。これは、作品の品質とは別に、企業のコンプライアンスや倫理観を問う視点であり、現代のエンターテイメントが無視できない側面でもある。

さらに、この二つの意見に混じり、この状況自体を一種の“ネタ”として楽しむユーモア派の存在も大きい。「リスク承知」という言葉を面白おかしく引用したり、香川照之の起用と並べて「クセが強いキャスティング」と評したりと、騒動を俯瞰的に楽しむ様子は、いかにもネット時代らしい反応と言えるだろう。

タレント起用の功罪と『龍が如く』の選択

『龍が如く』シリーズは、これまでも豪華な俳優陣をフェイスキャプチャーで起用し、リアルな人間ドラマを描いてきた。オリジナル版『3』の藤原竜也(島袋力也役)や中村獅童(峯義孝役)もその好例だ。タレント起用は、大きな話題性とリアリティをもたらす一方で、常に演者個人のスキャンダルというリスクを伴う、諸刃の剣である。

今回の『極3』では、宮迫の続投と同時に、浜崎豪役に香川照之、島袋力也役に笠松将といった新キャストも発表された。特に香川の起用は、その演技力への期待から好意的に受け止められている。話題性のある人物を起用し、作品の求心力を高めるというシリーズの基本方針は変わらない。その中で、あえて宮迫を「続投」させたという一点が、今回のキャスティングをより複雑で興味深いものにしている。

一人のタレントの起用が、これほどまでに多様な議論を呼ぶ。それは、『龍が如く』というシリーズが持つ影響力の大きさの証明でもある。このセガの「賭け」が吉と出るか凶と出るか。最終的な答えは、2026年2月12日の発売日に、プレイヤー一人ひとりの手に委ねられることになるだろう。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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