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「21歳とは思えない深い人間理解」芦田愛菜の黒柳徹子役が話題に

2025年8月30日、日本テレビ系『24時間テレビ48』内で放送されるドラマスペシャル「トットの欠落青春記」。テレビ界のレジェンド、黒柳徹子氏の青春時代を、女優の芦田愛菜(21)が演じる。この一報は、発表直後からSNS上で大きな反響を呼んだ。

なぜこのキャスティングは、これほどまでに人々の心を捉えるのか。その背景には、芦田の歩んできたキャリアと、黒柳という存在の持つ特別な意味が深く関わっている。

天才子役から知性派女優へ、芦田愛菜の軌跡

芦田愛菜の名が世に知れ渡ったのは、2010年のドラマ『Mother』であった。当時わずか5歳ながら、観る者の心を揺さぶる演技で「天才子役」の称号を不動のものにした。翌年の『マルモのおきて』では社会現象を巻き起こし、その人気は頂点に達する。しかし、彼女の非凡さは演技力だけに留まらなかった。

学業を優先し、難関である慶應義塾大学法学部に進学。知性的なコメントや読書家としての一面が知られるにつれ、彼女の世間のイメージは「天才子役」から「知性派女優」へと自然に移行していった。この類まれなキャリアこそが、今回の役柄への期待感を増幅させる最大の要因である。

奇才・黒柳徹子の「欠落」を描くという挑戦

本作は、黒柳徹子自身の著書『トットの欠落帖』を原案としている。物語の舞台は、終戦からわずか1年後の1946年。後にテレビの世界で唯一無二の存在となる彼女が、当時は自らを「欠落人間」と捉え、自分の才能を探して悪戦苦闘する日々を描く。

好奇心旺盛で猪突猛進、時に周囲を振り回しながらも、どこか憎めない。そんな若き日の黒柳を演じることは、単なるモノマネでは到底たどり着けない、深い人間理解を必要とする。黒柳自身も「これまで描かれたことのなかった私の女学校時代や音楽学校時代がドラマになるなんて、すごくわくわくします」とコメントを寄せており、この未開の領域に芦田がどう挑むのか、注目が集まっている。

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