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映画『鬼滅の刃 無限城編』第一章が記録的なスタート!興行収入と二分した評価を分析!

物語のテンポに厳しい意見?

一方で、物語の構成、特にテンポについては厳しい意見も散見される。指摘されているのは、特定のキャラクターの背景を描く回想シーンの長さである。一部の観客からは「映画全体の進行が停滞し、中だるみを感じた」との声が上がっている(映画.comレビュー)。約2時間半という上映時間も相まって、アクションシーンを期待する観客にとっては、物語の進行が遅いと感じられた可能性がある。これは、長大な原作を丁寧に映像化しようとするが故の課題とも言えるだろう。

原作ファンとアニメファン、それぞれの視点が影響

評価が分かれる背景には、観客が原作を読んでいるか否かという点も影響しているようだ。結末を知る原作ファンからは「展開がやや冗長に感じる」という声がある一方、「原作の行間を補完する丁寧な描写が良い」と好意的に受け止める声もある。これに対し、アニメで物語を追ってきたファンは、純粋に映像の迫力や重厚なドラマに引き込まれたという感想が多い。ただし、その中にも「テレビシリーズでじっくり描くべき内容では」という、そもそも映画という形式自体への問いかけも見られ(noteレビュー)、メディア展開の難しさを物語っている。

次章へ繋がる期待と課題

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章』は、興行成績においてそのブランド力が依然として強力であることを証明した。ufotableが作り出す圧倒的な映像は、本作の最大の魅力であり、多くの観客を惹きつけている。しかし、物語の構成とテンポをめぐる賛否両論は、壮大な原作を三部作で描くという試みの難しさを示唆している。この第一章が提示した熱狂と課題。制作陣がこれらをどう乗り越え、次章でどのような答えを示すのか。物語の行方とともに、その手腕にも注目が集まる。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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