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Claude for Google Workspace、有料プランでベータ提供 ClaudeでGoogleドキュメントを直接編集

Claude for Google Workspace、有料プランでベータ提供 ClaudeでGoogleドキュメントを直接編集

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AI開発の米Anthropicは米国時間10月6日(日本時間7日)、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドの中でAI「Claude」を使えるアドオン「Claude for Google Workspace」を公開した。Pro、Max、Team、Enterpriseの有料プランすべてで、パブリックベータ(誰でも試せる公開テスト版)として使える。画面の横に出るClaudeが開いているファイルを読み、文章や表をその場で直す。チャット側からGoogleのファイルを作って編集できる新しいコネクターも、あわせてベータで出た。

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開いているファイルの横にClaude、選んだ部分もその場で直す

Anthropicは6日付の公式ブログで、Claude for Google Workspaceが「すべての有料Claudeプランでパブリックベータになった」と発表した。対象はGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドの3つで、1回のインストールで3つすべてに入る。

使い方は、Google Workspace Marketplace(Googleのアドオンを配る場所)から入れたあと、ファイルを開いて「拡張機能」メニューから「Claude」を選び、「Claudeを開く」を押す。最初にGoogleから2つの権限を求められ、許可したうえで、サイドバー(画面の横の欄)でClaudeのアカウントにログインする流れだ。

サイドバーのClaudeは、開いているドキュメントやシート、スライドを読み、利用者がどの文字、どのセル、どのスライドを選んでいるかも分かる。そのうえで、ファイルの中身を直接書き換える。これまでのように、ファイルの文章をClaudeのチャット画面へコピーし、返ってきた答えを貼り戻す手間がなくなる。

会社などで管理者がいる場合は、Googleの管理コンソールから、組織全体や決まったグループにまとめて配ることもできる。

ドキュメント、スプレッドシート、スライドでそれぞれ何ができるのか

Googleドキュメントでは、1文の言い回しを直したり、見出しの書式を変えたりする作業を、周りの書式を崩さずにその場で行う。大きな書き直しのときは、変更案をサイドバーに「提案カード」として並べる。カードは書き換える部分を色付きで示し、利用者が1枚ずつ反映するか取り消すかを選ぶ仕組みだ。

スプレッドシートでは、数式を書くほか、ピボットテーブル(集計表)やシートのグラフを作り、新しいタブも足す。複数の表をつなぐ処理やデータの整理は、範囲をPython(プログラミング言語)に取り込んで計算し、結果をシートに書き戻す。公式ブログは、空のシートに元の資料を添付して「第3四半期の予算と実績の報告を、チームごとのタブと集計グラフ付きで」と頼む例を挙げた。

スライドでは、そのプレゼン資料に使われているレイアウトとテーマから新しいスライドを作る。作ったあとに見直しもかけ、要素どうしの重なりや、はみ出し、読みにくい文字を知らせる。

ヘルプページによると、Claudeの編集は利用者本人の名前で記録され、「変更履歴」にふつうの編集と同じように残る。元に戻したいときは、取り消し操作や過去の版の復元が使える。

勝手に書き換えないための2つのモード

Claudeにどこまで任せるかは、利用者が決める。

初期設定の「Ask before edits」(編集前に確認)では、変更のたびに内容の説明が付いた承認カードが出て、Claudeは許可を待ってから手を動かす。「Accept all edits」(すべての編集を受け入れる)に切り替えると、止まらずに作業を進めて変更を反映していく。

ただし、どちらのモードでも止まる操作がある。ヘルプページは、ウェブ上の画像の挿入、リンクの追加、誰かのアクセス権の削除について、毎回利用者の承認を求めると説明した。ファイルの共有、権限を新しく与えること、持ち主の変更は、頼まれても行わない。

ファイルの中に、白い文字や小さな文字で他人の指示が隠されている場合もある。Anthropicは、Claudeが文書の中身を「命令ではなくデータとして扱う」設計にしているとしたうえで、社外から受け取ったファイルでは特に、Claudeが示す操作を確かめてから許可するよう呼びかけている。

チャット側から作って直すコネクターも、ベータで登場

アドオンとは逆向きの使い方もできるようになった。同じ日に出た「Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド」のコネクター(ベータ)だ。

こちらはClaudeのチャットから始める。GoogleファイルのリンクをClaudeに貼るか、「Googleドキュメントで作って」と頼むと、Claudeがファイルを作って編集する。対応する環境では、会話の横にそのファイルが開く。Anthropicは、新しいファイルが必要なときや、いくつものファイルにまたがる作業のときに向くとしている。Claudeが触れられる範囲は、利用者がGoogleで持っている共有の権限と同じだ。TeamとEnterpriseのプランでは、組織のオーナーが先にコネクターを有効にする必要がある。

なお、アドオンのサイドバーには、ふだんClaudeで使っているモデルやコネクター、「スキル」(決まった手順を覚えさせる機能)もそのまま出る。公式ブログは、顧客向けの四半期報告の資料を作るとき、Salesforceから取引先とのこれまでの経緯を、Googleドライブのコネクター経由で最近の通話メモを引いてくる例を紹介した。

ベータならではの制限、Firefoxは非対応

ベータ版のため、できないこともはっきり書かれている。

ヘルプページによると、Claudeが編集できるのは開いているファイル1つだけで、ドライブの別のファイルを開く・作る・コピーすることや、PDFに書き出すことはできない(コネクターを有効にすれば、そこから情報を引くことはできる)。作業中はサイドバーを開いたままにする必要があり、閉じると止まる。ブラウザはChrome、Edge、Safariに対応し、Firefoxでは動かない。1回の長い操作は最長6分ほどでGoogle側に止められる。

Googleドキュメントのコメントは読めず、返信や解決もできない。既にある提案モードの修正を承認したり、拒否したりすることもできない。Claude自身の編集も、提案ではなく直接の書き換えとして入る。

データの扱いについては、開いたファイルの中身やメッセージをClaudeに送って答えを作るが、Anthropicはその内容をモデルの学習に使わないと明記した。Enterpriseプランでは、記録を取り出すCompliance APIや、顧客が持つ鍵でデータを暗号化するCMEK、操作記録を外部に送る仕組みも、このアドオンに効く。

Anthropicは、Excel、Word、PowerPoint、Outlook(ベータ)で使う「Claude for Microsoft 365」も出している。9月16日には、ふだんのチャットと、作業を任せる「Cowork」を1つにまとめると発表し(Pro・Maxから順次展開)、Claudeの中で文書やスライドを作る「Claude Docs」「Claude Slides」をベータで始めたばかりだ。Claudeの画面の中で作るだけでなく、Googleのファイルで仕事を回す職場にもClaudeが入っていく。

Claudeの基本から仕事での使い方までをまとめた解説書『この1冊でしっかりわかる Claudeの教科書』なども出ている。

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正式版になる時期や、ベータの間に制限がどこまで外れるかは、まだ示されていない。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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