亀田興毅、佐野遥渉に「彼は世界チャンピオンになります」 前日計量超過で6カ月ライセンス停止処分の23歳、13戦無敗の歩み

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元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(39)が5日、自身のXに投稿した動画の中で、会長を務める亀田ジムの佐野遥渉(23)について「彼は世界チャンピオンになります」と語った。佐野は9月23日の移籍初戦で4回KO勝ちし、13戦無敗とした。ただ前日計量で100グラム超過して失格となり、日本ボクシングコミッション(JBC)から6カ月間のライセンス停止処分を受けている。
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「期待以上の試合をしてくれてよかった」亀田氏が動画で語った評価
亀田氏がXを更新したのは、きのう5日だった。投稿には「佐野 彼は必ず世界に行く…」とつづり、添付した動画で9月23日の試合を振り返っている。
「コンディションがどうかなって心配やったんですけど、期待以上の試合をしてくれてよかったです。やっぱり強いですね、彼は。彼は世界チャンピオンになります」
前日計量でつまずいた選手の状態を案じていたことを、亀田氏は隠さなかった。そのうえで試合内容を評価し、世界王者になると言い切った。ただし、佐野の世界戦が決まったわけではない。処分期間中のため、当面はリングに上がれない状況が続く。
亀田氏は2006年にWBA世界ライトフライ級、09年にWBC世界フライ級、10年にWBA世界バンタム級の王座を手にし、日本人初の3階級制覇を成し遂げた。現役を退いてからはプロモーターとして「3150FIGHT」を手がけている。
前日計量で100グラム超過、試合は条件付きで成立
佐野がリングに立ったのは9月23日、大阪・住吉区民センターで行われた「3150FIGHT11」のバンタム級8回戦だった。相手はフィリピンのクリスチャン・レガネ(24)。亀田ジムへの移籍後、初めての試合となった。
つまずきは前日の22日に起きた。佐野は定刻の正午に30分以上遅れて計量会場に到着し、1回目は53.8キロ。バンタム級のリミット53.5キロを300グラム上回り、再計量でも53.7キロ、53.6キロと、最後の100グラムが落ちなかった。レガネは53.0キロで一発パスしている。
失格となった佐野は、その日のうちに自身のXで謝罪した。
「100gオーバーで計量クリアできませんでした。プロとして1番やってはいけない事をしてしまいました。本当に申し訳ございません。」
試合は両陣営の合意で、当日計量でリミットの8%以内、つまり57.8キロ以下に体重を抑えることを条件に行われた。佐野は23日の当日計量を57.3キロでパスし、試合が成立した。
4回1分9秒、左ボディーでKO勝ち
試合は4回に動く。佐野がコンビネーションから左のボディーフックを打ち込むと、レガネはキャンバスに沈み、10カウントを聞いた。4回1分9秒、KO勝ちだった。
約11カ月ぶりのリングで、戦績は13戦12勝(6KO)1分け。デビューからの無敗を守った。それでも試合後の佐野に笑顔はなかった。
「プロとして絶対あってはいけないこと。申し訳ございませんでした」
試合後、佐野はそう謝罪し、「最後の100グラムがどうしても落ちなかった」と振り返った。「しっかり自分と向き合い、反省して、皆さんに信頼してもらえるようなボクサーになりたい」とも話している。
JBCは9月24日付で、佐野に22日から6カ月間のライセンス停止処分を科した。来年3月まで試合には出られない。
世界戦の中止から亀田ジムへ、23歳の歩み
佐野は静岡県富士宮市出身。2021年10月のデビュー戦は引き分けだったが、その後は負けなしで白星を重ねてきた。
前所属は静岡県焼津市のLUSHジム。IBF世界スーパーフライ級13位、WBOアジアパシフィック同級1位にランクされ、今年はキルギスでWBA世界スーパーフライ級暫定王者デビッド・ヒメネス(コスタリカ)に挑む世界戦が組まれていた。当初の4月から5月に日程がずれたが、費用の高騰で運営が難しくなり、試合そのものが中止となった。
LUSHジムはその後休会し、佐野は無所属になった。
次の所属先として選んだのが、亀田氏が2024年に大阪で復活させた亀田ジムだった。9月4日に移籍が発表され、所属選手は佐野ただ1人。会見で亀田氏は「11年前、28歳で引退した。心残りがないと言ったらうそになる」と語り、「亀田ジムで4人目の世界チャンピオンになってほしい」と、亀田3兄弟に続く世界王者への期待を口にしていた。佐野も「一番いい選択肢を提案してもらった」と話し、年内のタイトルマッチを目標に掲げていた。
その移籍初戦での計量失格だった。
処分明けのリングと世界への道筋
処分は来年3月まで続く。年内のタイトルマッチという佐野自身の目標は、計量失格で白紙になった。
世界ランクを持つ立場でも、復帰後はまず計量を確実にクリアすることが前提になる。再び信頼を得られるかどうかは、そこにかかる。
亀田氏の「彼は世界チャンピオンになります」は、移籍時の「4人目の世界チャンピオンになってほしい」から一歩踏み込んだ言葉だ。半年後のリングで、23歳がその期待にどう応えるのか。処分明けの初戦が最初の試金石になる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]










































































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