石版探しが楽になる?あの「面倒」な思い出も進化
オリジナル版『ドラクエ7』について語るなら、その難易度の高さや、やりごたえを抜きにしては語れない。
特に、物語を進めるために不可欠な「石版」の探索は、多くのプレイヤーを悩ませた。「最後の1枚がどこにあるか分からず、世界中をさまよった」という経験は、今や懐かしい思い出として語られることも多い。
この点について、シリーズの生みの親である堀井雄二氏は「石版探しは、かなり楽になっていますよ」と明言。
3DS版リメイクで導入された「石版案内人」のようなサポート機能がさらに強化されることが予想され、過去の苦労を知るプレイヤーからは歓迎の声が上がっている。長大で時に理不尽さも感じさせた冒険が、現代のプレイスタイルに合わせて快適に楽しめるよう配慮されているようだ。
この改善は、かつて途中で挫折してしまったプレイヤーにとって、再びエスタード島の冒険に旅立つ絶好の機会となるかもしれない。
システムも再構築:新たな職業とシナリオの再編
『ドラクエ7』のもう一つの核である「職業システム」も大きく進化する。
本作では、新たに「職業のかけもち」が可能となり、一人のキャラクターが同時に二つの職業に就けるようになる。
これにより、呪文や特技、職業ごとの特殊能力「職業とくせい」も2倍になり、戦略の幅が大きく広がる。

一方で、オリジナル版にあった「モンスター職」は廃止される可能性が示唆されており、システムはより洗練された形に再構築されるようだ。
さらに、堀井氏は「シナリオの取捨選択と各シナリオ構成の再編」を行ったとも語っており、物語のテンポを改善しつつ、新規エピソードの追加も行われるという。
単なる焼き直しではなく、物語体験そのものを見直すという意欲的な試みだ。
ファンの期待と未来への展望
この突然の発表に対し、SNS上では「キーファが喋るなんて感無量」「石版探しが楽になるのはありがたい」といった歓喜の声が溢れる一方で、「シナリオカットは不安」「モンスター職がなくなるのは寂しい」など、変更点に対する戸惑いの声も一部で見られる。
25年という長い歳月でファンの中に築かれた『ドラクエ7』像が、今回の「再構築」によってどう変わるのか、期待と不安が入り混じるのは当然の反応だろう。
予約は既に各プラットフォームで開始されており、デジタルデラックス版には48時間のアーリーアクセス権などの特典も用意されている。
2026年2月、あの果てしない冒険が、新たな世代のプレイヤーと、かつて冒険した古参の勇者たちを再び待っている。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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