1767分の1の奇跡:異例のオーディションを勝ち抜いた背景
ヒロインの夫「ヘブン」役のオーディションには、国内246人、海外1521人、合計1767人という驚異的な数の応募があった。これは、同じく外国人キャストが話題となった『マッサン』の約3倍にのぼる数字であり、いかに注目度が高かったかがうかがえる。
なぜ彼が選ばれたのか。制作統括の橋爪國臣氏は「私たちが探し続けていたヘブンさんそのもの、いや、想像を超えてヘブンさんです。オーディションの現場にいたみんなが彼に惚れていました」と絶賛。脚本を手掛けるふじきみつ彦氏もまた、「トミーさんは我々に、ヘブンってきっとこんな人だったんだろうと思わせてくれました」と、役柄との運命的な出会いであったことを明かしている。 彼の演技力と、役柄への深い理解が、数多の候補者の中から彼を際立たせた最大の要因であったようだ。
『ばけばけ』での役柄と期待される化学反応
『ばけばけ』は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。バストウが演じるのは、小泉八雲をモデルとした「ヘブン」という名の英語教師だ。ギリシャで生まれ、世界を転々とした末に日本へたどり着き、怪談を愛するヒロイン・松野トキ(演:髙石あかり)と心を通わせていく。
会見でバストウは、役作りのために小泉八雲について学んだと語り、「彼は冒険が好きで、日本が好き。自分と気が合うところがたくさんある」とコメント。ヒロイン役の髙石あかりは、バストウの印象を「本当に魅力があふれる方。この人が旦那さんで、隣で支えてくださるのが楽しみです」と語っており、二人が織りなす夫婦の空気感に、今から期待が高まっている。
SNSでは「日本語うますぎ」「適役!」の声
キャスト発表後、SNSでは驚きと歓迎の声が広がった。「『SHOGUN 将軍』の司祭様じゃないか!」「オーディションの規模がすごい」「日本語が流暢でびっくりした」といった投稿が相次ぎ、特に彼の日本語能力と『SHOGUN 将軍』での実績に注目が集まっている。朝ドラファンからは「これは面白くなりそう」「髙石あかりさんとのコンビが楽しみ」など、放送開始を待ち望む声が多く見られた。
演技力、語学力、そして役に真摯に向き合う姿勢。そのすべてを兼ね備えたトミー・バストウが、日本の朝にどのような新しい風を吹き込むのか。放送開始は2025年9月29日。多くの視聴者が、その日を心待ちにしている。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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